Vision's program
-身体空間あるいは建築の領分-
4.22(火)-5.24(土).2003年
Overview
■ヴァルター・ベンヤミンがそのシュルレアリスム論で提示した「身体空間」なる概念、それは「いい居間」だけが欠けた全面的で総合的なアクチュアリティの世界と定義されているが、一方建築というジャンルがむしろ私たちの身体を取り巻く環境をより全面的に「いい居間」だけの世界へと変貌させるに専心しているかの現在、そうして創出される文字通りアット・ホームな閉塞感の中で私たちの身体がそのアクチュアリティを取り戻すためにこの「身体空間」という言葉の持つ可能性を身体とその環境との関係に鋭敏にかかわるであろう建築家の空間的作品を通して模索します。
作家:
Ohnmacht Flamm Architektenオンマフト・フラム・アルヒテクテン/ ヴォルフガング・オンマフト&フォルカー・フラム
Wolfgang Ohnmacht(1966生まれ)とVolker Flamm(1968生まれ)が2000年よりオーストリア、インスブルックで共同活動を開始。Flammにはアーチストと共同のいくつかの建築・彫刻的インスタレーション作品がある。2001年にはOhnmacht とFlammはインスブルック大学にて「Moving Space」と題された建築・構造的実験作品を製作した。現在彼らはいくつかのハウジング・プロジェクト等を進行中。

Didier Fiuza Faustinoディディエ・フィウツァ・ファウスティーノ
1968年生まれ。現在、リスボンとパリを拠点として活動。彼の活動は建築、ヴィデオ・アート、パフォーマンス、執筆等多岐にわたるが、それらは身体的経験としての空間の考察に焦点が当てられている。作品に「Love Me Tender」、「Body in Transit」、「Stairway to Heaven」などがあり、その作品はポンピドゥー・センターにもコレクションされている。現在、フランスのアーチスト、Fabrice Hybertのための住宅を設計中。

Dominik Baumuellerドミニク・バウミューラー
1960年ミュンヘンに生まれる。実験物理学を学び天文学の博士号を持つ。主な活動領域はテキスタイル・ストラクチャーのデザインと開発。例えばテント構造物、ソーラーパワー・バルーン(プロジェクトチームSuloonを設立)、リモートコントロール・エアシップ、テキスタイル・オブジェ等の実験開発。「Rotation Pneu」は空中に浮かぶ回転膜シェルターでその回転速度と風力によって空気をはらみ様々な魅惑的形態に変化する。それは時に巨大なキノコのかさの様になり、ピザ生地の様になり、円盤の様になる。

Najjar & Najjar Architektenナイヤ−ル&ナイヤ−ル・アルヒテクテン/カリム・ナイヤ−ル&ラメス・ナイヤール
ドイツとレバノンの国籍を持つKarim Najjar(1965生まれ)とRames Najjar(1967生まれ)は、1999年にウィーンとシュツットガルトに事務所を設立。2002年にはユニークな構造、フォルムを持つ「Semperit開発研究所」が完成。「3Dファサード・システム」、「Tidal House計画」等の作品がある。「Bug」は、1999年のカルチュラル・フェスティバルのために製作された。この空間的インスタレーションは、開閉するシェル形状のカバーで覆われた構造体で、その中に入った人の行動に応答してその様態を様々に変化させる。

Monika Goraモニカ・ゴ−ラ
1959年生まれ。1988年よりランドスケープ・アーキテクト、アーチストとしての自らのスタジオをスウェーデン、マルメに設立。他の建築家、アーチスト、エンジニアとのコラボレーション、また展覧会参加も多数。プロジェクトに、ヨーロッパ各地で発表された「Jimmys」、ウィーン、ストックホルムで行なわれたインスタレーション「A Drop of Light」、海上での環境的インスタレーション「X-X」などがある。2002年11月には建築物内外を連続するサイトとして展開されたランドスケープ作品「Common Ground」が完成。

Atelier Kempe Thillアトリエ・ケンペ・ティル/アンドレ・ケンペ&オリバ−・ティル
ともに旧東ドイツ、ドレスデン工科大学で学んだ1968年生まれAndre Kempe と1971年生まれ Oliver Thill により2000年にロッテルダムで共同の事務所を設立。パリと東京でアーバン・スタディーを行なった後、オランダ、ドイツを中心に設計活動を展開する。2001年にはロッテルダムでボトルケースを活用した美しいパヴィリオンを設計。2003年春にはドイツのロシュトクのフェスティヴァルのためのオランダ特有の既製の蔦棚パネルを構成した壁面で囲まれるパヴィリオンが完成予定。
■参加作家の作品は、ドローイング、写真等、さらにはヴィデオ映像によって紹介します。また会場には、この展覧会のテーマに即しまたヴィデオスクリーンを観賞するための「カウチ」がオーストラリアの若い建築家、Nigel Bertram & Marika Neustupnyにより新たにデザインされ阿佐ヶ谷美術専門学校で製作し設置されます。また展覧会カタログにはアメリカ出身のアーチスト・建築家であるAzby Brown のエッセイの収録を予定しています。


展覧会名:
THE SPHERE OF BODIES / THE ARCHITECTURE OF SPHERES -身体空間あるいは建築の領分-
会期:
2003年 4月22日(火) - 5月24日(土) 午後12時より7時(日曜日休み)
オープニングレセプション:
4月22日(火)18:00より簡単ながらパーティー形式で開催させて頂きます。
なお当日は出品作家のAzby Brown(テキスト)・Rames Najjarが来日参加いたします。
主催:
人形町エキジビットスペースVision's 〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町2-2-9 ASビル 1F tel&fax 03-3808-1873
助成:
オランダ大使館
後援:
オーストリア大使館/文化フォーラム・![]()
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