アフターシェイブ

アフターシェイブ
展示会期2009年04月01日[水]〜04月07日[火]
開廊時間12:00-19:00(最終日のみ17:00まで、日曜祝日休廊)
展示作家 カリン・ピサリコヴァ
備考 オープニングパーティ:初日18:00から

カリン・ピサリコヴァはコンセプチュアル・アーティストで、自分が生きていて、そこに浮上してくる問題の解答を求めて制作している。
彼女はあからさまというか、人を当惑させるほど率直な方法を用いる。
男性と女性を対極に位置させるようなステレオタイプの考え方に疑義を呈して、それらを両義性の中で置きなおす。そこを出発点にして、ピサリコヴァをいつにかわらず魅惑しつづけているテーマは次のようなものだ。
異質な文化、人体、男性と女性、過剰すぎる強い感情、愛と怒り、そして喪失感。
テーマの核心にあるのは、日常での人の作法、人を縛る道徳の規範、人と人とが交わる都市の束の間の表情、自分の物語などのように「生」の基本的なことがらだ。

彼女にとっては、人を外側からとり巻いている生活と、感情のように人の内側にあるものとの両方に触発されて生まれてくる人の行動を、心理学的な観点から観察することがつねにとりわけ重要なのだ。
不条理な現実をそのまま取りあげることと幾分過剰に操作することとの間を、あるいは、不条理な現実を正しく使用することと間違えて使用することととの間で展開されている。だから、作品が、現実と非現実とが混在するシュルレアルな雰囲気を醸しだすことがあるとしても、ユーモアのセンスに欠けることはない。
ピサリコヴァの作品には重々しさはない。だから、彼女の作品にまじめなものを期待してはいけない。けれども、ものごとを重々しく神秘化することを宙吊りにして、人と人との関係の目に見えない「規範」や「病理」の覆いをとりのぞこうとする点では彼女の作品はとても誠実なのである。

今回のテーマは「日本の男性」である。
主人や家庭的なオトコとしてとかプレイボーイなどへと移り変わるオトコ、そしてオトコのオンナたちとの関係などから日本のオトコをモチーフとしてとりあげている。
男性性にアプローチする最大の近道は「あごひげ」だとして、展示期間中、来訪者の希望に応じて男性性を仕立て直すことになっている。

(訳者注;あごひげ=beard、熊=bear)