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2010.04.20(火)

2010年4月15日(木)〜18日(日)まで、丸ビル7Fホールで行われた、「竹尾ペーパーショウ2010」へ行ってきました。
今回はのテーマは「proto-」
無いという事が想像できないくらい日常的な存在である「紙」が、一体どのような存在なのかを改めて示し、見直すという事を目的とした展示でした。

会場の様子などは特設ページから見られるようになっていますが、印象的だったのは、紙のカーテンと裁断前の紙のロールを積み上げた展示でした。

紙のカーテンでは、何種類かの食物繊維を使って作られたそれぞれ特徴のある紙のシートが天井から下がっていました。
紙の材料としてお馴染みの植物(竹など)もありましたが、なかには海苔や菊の花びらを使ったものも…
紙の材料を食物繊維だとするならば、海苔やオブラートも紙として見るのはおもしろいですね。
海苔でできたシートは匂いも良く、食べられるのかな…とか、つい考えてしまいます。

軽くて薄く、柔らかな肌触りのティッシュ
それの裁断前は、とても大きなトイレットペーパーでした。
もちろん触り心地は抜群で、天井に釣られているロールから垂れ下がっている様子は布のようでした。

展示会場を出たところに、今回の竹尾賞受賞作品が並んでいて、手にとって眺められるようになっていて、Vision'sで6月に行われる「デジタルフォントの原字」展を企画されている小宮山博史さんが企画・編集に関わった「活字印刷の文化史」もありました。
実物を目にしたことがありませんでしたので、ジックリというワケには行きませんでしたが、しばし文字の世界を垣間見ることができました。

会場で配られていたリーフレットは16通りの「ねじれ折り」という折り方を楽しめるよう、あらかじめ筋がついていてスタッフAも挑戦しましたが、いまのところ一通りしかできず…

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「竹尾ペーパーショウ2010」は、大阪に会場を移し2010年5月27日(木)〜29日(土)まで松下IMPホールで行われます。

「竹尾ペーパーショウ2010」特設ページ

2010.04.14(水)

昨年3月、勉誠出版から刊行された『活字印刷の文化史』が、2009年度竹尾賞「デザイン評論部門」の優秀賞を受賞しました。竹尾賞は日本におけるデザイン史・デザイン評論の活性化を目的に2002年に創設されたもので、1年間に出版された書籍の中から1点が選ばれます。
本書は東アジアの研究者たちが参加し、「きりしたん版」をはじめとして近世・近代の活字史の最新の研究論攷10本によって構成したもので、「抜きん出た水準でヴィジュアル・コミュニケーションのより良いあり方に関わる立論を供した」とその受賞理由に書かれています。
本書は本校の選択科目である「タイポグラフィ1・2」の講師を務める方々が制作したもので、企画・編集は二人ですがその一人が小宮山博史氏、ブックデザインは日下潤一氏、本文組版担当三人のうちの一人が小池和夫氏です。

「タイポグラフィ1・2」は、阿佐ヶ谷美術専門学校情報デザイン科2年の前期・後期の選択科目として開講されています。他校の同じ科目と大きく異なる特徴は、それぞれの専門家が参加して共同運営していることです。タイポグラフィは学生やデザイナーがいま求めているデザイン分野ですが、しかしタイポグラフィの世界は獲得しなければならない知識・技術が広範囲にわたり、一人の講師で全領域をカバーするのは不可能です。本校ではこのような認識から、一授業にたいして複数の講師を配するという、常識的には変則と考えられる思い切った編成を採用しています。
講師陣は経験豊かで先進的なブックデザイナー、グラフィックデザイナー、タイポグラファー、校閲・校正者、書体デザイナーの7名で、この7名は常に授業に加わり、必要なすべての技術的疑問や問題点に全員で対応するだけでなく、学生とともにより良いタイポグラフィとはなにかを模索・検討していきます。
タイポグラフィ1では、タイポグラフィの領域に必要な基礎知識と基礎的技術の獲得を目ざします。基礎知識に関しては、隔週で設定されている書体とブックデザインの講義がそれを可能にします。また、講師陣から提供された多種多彩な文章を読み、そこから問題点を抽出し、自身の言葉で表現することを求めています。これはデザインだけでなく、すべての創作活動に必要な思考のプロセスを養う有効な手段です。
基礎的技術の獲得では、講師の一人である向井裕一氏の著書『日本語組版の考え方』をテキストにして、組版ソフト InDesign の初歩的なオペレーションを学びます。これはより高度で緻密な組版を求められるタイポグラフィ2への準備過程と捉えることができます。繰り返し学ぶことで基礎技術は確実に獲得されていきます。そして忘れることがない。
タイポグラフィ2は、内容にあった書体の選択をはじめとして、より高度で緻密な組版設定をおこない、四六判の書籍を模索しながら制作していきます。もちろん外装のデザインも重要視しています。制作の最終段階では複数講師陣対一人の学生の緊迫したやり取りの中で、完成度を高めていくことになります。一冊としての作品は自身で美しく製本して完成となります。製本は日本有数のルリュール作家を特別講師に招き、その指導で行われるという贅沢さです。
基礎知識の講義はタイポグラフィ分野に集中し、関連書籍の文章を読み、書体を考え、知識豊かな優れたタイポグラファーを目ざすことに特化します。
タイポグラフィ3は、2011年度開講予定です。これは3年前期に設定され、タイポグラフィ2の履修者を対象にしており、社会に出ても充分に対応できる技術と知識をもった、真のタイポグラファーの育成を目的としています。

本校の選択科目「タイポグラフィ1、2」は、講師全員で常に検証・総括し、より効果的で先進的な指導計画を模索して、毎週の授業に臨んでいます。
興味のある学生諸君、デザイナー諸氏の見学も可能です。

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6月に行われる小宮山博史氏企画「デジタルフォントの原字」展、ご期待下さい。
「デジタルフォントの原字」展
2010年6月7日(月)〜6月19日(土)(日曜休廊)
>>詳しく見る

2010.04.14(水)

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